こんにちは、
るい(@NoggqLEKHnwdugn)と申します。
僕は2005年から住宅販売員として800世帯以上のお家探しに携わり、2014年には自身もマイホームを建てた2男2女6人家族のパパです。
マイホームのための土地探しに焦点を当てた情報サイト【ruiのお家探し塾】を運営。
このサイトが、家族にとって理想の土地を見つける手助けになれば嬉しいです。
この記事は土地探しで『角地』を検討している方向けです。
「価格は高いけど角地なら間違いない」と
角地のデメリットを土地の価格だけと勘違いしていませんか?
実は『角地』には
住んでみないと分からない
建ててみないと分からない
角地特有のデメリットもあります。
僕は今まで数えきれないほどの『角地物件』に携わってきました。
角地にモデルハウスを建てるプロジェクトもいくつも経験してきています。
この記事では、そんな経験をもとに
『角地とは何か』から
『角地が持つメリット7選・デメリット7選』
を紹介していきます。
この記事を読むと
[○○だから私は角地を選ぶ]もしくは
[○○だから私は角地を選ばない」と
自分の家族に角地が合っているかの判断ができるようになります。
- 気づきにくい角地のデメリット
- 家族の取って角地が向いているのかどうか
- 良い角地と悪い角地の見分け方
角地とは交差する2つ以上の道路に面している土地の事を指します。

角地とは交差する2つ以上の道路に面している土地の事を指し、
中地よりも資産価値が高く人気があるため土地の価格も高く設定されているのが一般的です。
しかし、実は角地には住んでみて初めて気づくようなデメリットも多くあります。

特徴をしっかり理解したうえで、あなたの家族にとって角地が良い土地なのか、実はそうでないのか、また、重要度が高いのかどうかを判断してみて下さい。
角地の隅切りすみきりなぜ必要?

写真のように『隅切り』
(土地の角を切り取って道路にすること)
があるのも角地の特徴の1つです。
この隅切りは自治体によって対応が異なるため注意が必要ですが、
通行のために曲がり角を通りやすくしたり、見通しの確保を目的としています。
角地の制限事項
角地は2つ以上の道路に面しているため、建築や土地利用において特別な制限がかかる場合があります。
ここでは簡単に注意しておくポイントのみ紹介しておきます。
角地における建物の建て方や土地利用についての制限
- 防火規制に配慮する必要がある
- 建物が角地に面している場合、火災のリスクが高くなることがあります。そのため、建築物同士の距離や、防火壁の設置などについて、防火規制に基づいた配慮が必要です。
- 建物の高さや形状に制限
- 角地に面する道路の幅員によって、建物の高さや形状に制限が生じる場合があります。たとえば、道路幅員が狭い場合、建物の高さや広がりを抑える必要があります。
- 角地緩和
- 角地緩和に関しては『角地のメリット②』でも出てきますが、建築基準法で定められた隣地との距離や道路に面する面積の割合などの制限を緩和することができます。
角地のメリット7選

角地のメリットを紹介していきます。
角地ならではのメリットもあれば、条件さえ揃えば角地以外でも得られるようなメリットもあります。
- 駐車場のスペースがとりやすい
- 建ぺい率の緩和が受けれる
- 採光・通風に有利
- 建物が大きく見える
- 間取りの自由度が高い
- 防犯上安全
- 資産価値が高い

自分の家族の土地選びが角地でなければならない理由があるか確認してみましょう。
角地メリット①駐車場のスペースが取りやすい
土地の2辺以上が道路に面しているため駐車場のスペースが取りやすくなります。
土地が小さい場合は大きく有利になりますが、土地が大きな場合や、車の台数によってはあまり気にしなくてもよいポイントです。
角地メリット②建ぺい率の緩和が受けれる
全ての角地に適用されるわけではありませんが、角地には『角地緩和』という特例が認められるケースがあります。
角地緩和が適用されると、中地と比べ建ぺい率(上空から土地を見たときに、土地に対して建物を建てることが出来る割合の事)が10%緩和されるため、大きなお家を建てたい時には有利になる可能性があります。

角地緩和が適用されるのは、
『特定行政庁ごとに街区の角地に指定されている条件に適合する場合』に限られます。
※角地緩和の説明
《土地100㎡建ぺい率60%の場合》
通常であれば最大で
[1階60㎡・2階60㎡全体で120㎡のお家]
角地であれば最大で
[1階70㎡・2階70㎡全体で140㎡のお家]
が建てれる事になります。
(ただし、土地には様々な法令上の制限がかかるので、大きなお家を建てたい場合はしっかりと不動産屋さんに建てれる最大の面積を確認してください。)
角地メリット③採光・通風に有利
道路に面している辺が多いため、角地と中地を比べ角地の方が採光通風は取りやすくなります。
しかし採光や通風は土地の大きさや接道の向き、道路の幅や隣地の条件など様々な要因によって大きく左右されます。
そのため必ずしも[角地=明るい]となるわけではありません。
角地メリット④建物が大きく見える
中地だとお家の正面しか見えませんが、角地の場合はお家の2面が見えるため大きく迫力のあるお家に見えます。
角地メリット⑤間取りの自由度が高い
玄関の位置は土地の中でも道路側に来ることが多いですが、角地の場合は2方向に道路があります。
そのため玄関位置の選択肢が多く、その分間取りの自由度も高くなります。
とは言え土地の大きさや間口(道路に面している土地の辺の長さ)の広さによっては、角地でなくても充分に光の入りやすいリビングを作れる土地もある事も知っておきましょう。
角地メリット⑥防犯上安全
角地は2方向以上の道路に面しているため、人通りや車どおりが多く人目に付きやすいです。
そのため空き巣被害に遭う確率が低いとされています。
角地メリット⑦資産価値が高い
これをメリットと言う方もいますが、買う値段が高く売る値段が高いという話です。
角地は売却に苦労しないとは言いますが、適正価格で販売すればよっぽど条件の悪い土地でなければ買い手は見つかるのが不動産です。

いかがだったでしょうか。
あなたの家族の土地選びが角地でなければならない理由は見つかりましたか?
次は角地のデメリットについて見ていきましょう。
角地のデメリット7選と対策

次は角地のデメリットを紹介していきます。
- 騒音や車のライトが当たりやすい
- 駐車がしにくい
- 価格が高い
- 視線が集まりやすい
- 危険
- 日あたりが良すぎる
- 外構費用・建築費が高い
では、順番に見ていきましょう。
角地のデメリット①騒音や車のライト当たりやすい
2つ以上の道路に面しているため、交通量が多く車やバイクの走る音やヘッドライトの光が気になる方も多いです。
角地のデメリット②駐車がしにくい
人や車の流れが多いと駐車場に車を入れるタイミングが取りにくい事も。
それに加え、特に夜間などは駐車時や出発時に周りに注意しなければなりません。
角地のデメリット③価格が高い
角地は試案価値が高く人気があるため、土地の価格自体も固定資産税も高くなります。
したがって、実際に生活をする事だけを考えるとデメリットとなります。
角地のデメリット④視線が集まりやすい
土地の2辺以上が道路に面しているため、人通りや車も多く人目に付きやすいので視線が集まりやすいのは大きな特徴の1つです、
気にならない方もいますが、視線が気になる事を原因にリビングに大きな窓が取りにくかったりするので角地を避ける方もいます。
角地のデメリット⑤危険
角地の場合は2方向以上の道路に面しているため、中地と比べ車が曲がるときに敷地に乗り上げたり、突っ込んでくる可能性が上がります。
壁紙や家具が日焼けしてしまう可能性もあるので、対策が必要となるケースもあります。
角地のデメリット⑥日あたりが良すぎる
日当たりが良いのはメリットですが、南側に面した角地などでは日当たりが良すぎることで、夏場などは特に強烈な日差しが差し込み続けることになります。
角地のデメリット⑦外構費用・建築費が高い
角地ならではのデメリットに対し、
以下のような対策をとるため外構や建物に余分な費用がかかることもあります。
角地のデメリット④視線が集まりやすい
対策:植栽や目隠しフェンス
角地のデメリット⑤危険
対策:ブロック塀などの外構工事
角地のデメリット⑥日あたりが良すぎる
対策:断熱・遮熱などの建築工事
対策を取る事でせっかくの角地ならではの解放感を台無しにしてしまい、外構費用・建築費用も上がってしまう可能性があります。

いかがだったでしょうか。
角地のデメリットを読んでも、デメリットと感じない方には角地が向いているかも知れません。
日あたり重視で土地探しをしたい方向け
南向きの土地で失敗?日当たり重視で探す注意ポイント4選
一般的に資産価値が低く見られる角地の特徴
角地の特徴をメリット・デメリットに分け解説してきましたが、角地の中にも資産価値の低い土地もあります。
「角地なのに割安だ」と思う土地を見つけた際には以下の項目に注目し検討するようにしましょう。
- 周囲の環境が悪い
- 騒音が多く、防犯上の問題があるなど、周囲の環境が悪い場合。
- 道路の形状が悪い
- 交通量が多く、交通事故の危険性が高い場合
- 土地の形状が不規則
- 建築物の配置が難しく、効率的な土地利用ができない場合
- 建築基準法や都市計画法による制限事項が多い
- 建物の高さや建築面積、用途などに制限がある場合。
まとめ:マイホームに角地を検討するならデメリットも理解しましょう。

角地のメリットデメリットを理解したうえで、やっぱり角地がいいなと思うのであればあなたの家族には角地が向いているのだと思います。
注意点に気を付けて理想の角地を探してみて下さい。
しかし、「どうしても角地がいいと言うわけでもないな」と思えたのであれば、角地ではなく角地の特徴に近い中地を探してみても良いと思います。

満足いくものを少しでも安く探すことが出来れば、その分家族で旅行に出かけたり建物にお金をかけたり出来ますね。