お家探し【土地探し】をする中で子供の転校問題に頭を抱えている方はたくさんいます。
子供が4人いる僕の家族も、子供たちがそれぞれ1歳(男の子)・5歳(女の子)・8歳(女の子)・10歳(男の子)の時にマイホームを購入し転校をしました。
『転校問題』は子供がいる家庭の土地選び(お家探し)であればほとんどの家族が直面する悩みです。
『転校』は自分自身の事ではないだけに難しい問題ですよね。
結論から書くと、転校が子供に悪影響を与えるのかどうかは
・転校先の学校方針
・子供の性格
・子供の理解度
・今の学校生活の満足度
・親の説明の仕方
など様々な要因で変わります。
必ずしも子供にとって悪影響を与えるという事はありません。
この記事では僕の家族や僕自身、そして子供がいる家族との接客経験をもとに『マイホーム購入のための転校』にどう向き合うべきかを書いていきます。
マイホーム:転校先は良い学校?悪い学校?
大切な子供を通わせる学校。
お義父さんとお義兄が小学校の教員をしているので、小学校の話は色々と耳にする事が多いのですが、以前と比べるとニュースやネットでも
「学級崩壊」
「教師の暴力」
という言葉を頻繁に聞くようになりました。
何を基準に学校の善し悪しを見極めれば良いのか難しいですよね。
しかし、そもそも学校自体が「学級崩壊」や「教師の不祥事」を起こすのでは無く、個人の人間から始まるものである以上そのようなトラブルを確実に回避する事は出来ないのです。
ただし、転校先の学校で現状そういったトラブルが起きていないかどうかは調べる事が出来ます。
インターネットの掲示板で口コミを調べたり、転校候補の学校に問い合わせをして直接雰囲気を確認しに行くのも現状把握には有効です。
良い学校は『人気のある学校』ではなく『あなたの子供に合う学校』
大人の社会も同じですが、どれだけ人気のある学校でも悪いことをする子がいるかも知れませんし、逆に評判の良くない学校でもすごく素直で優しい良い子はいるものです。
転校後に、『うちの子には合わなかった』と後悔してしまう可能性があるため、
人気があるからという理由だけで学校を選ばないよう注意しましょう。
万人から人気がある学校ではなく、
あなたの子供に合う学校なのかが大事です。
転入先の学校下調べポイント7選
子供に合う学校かどうかを判断するためにはある程度下調べも必要になります。
下調べで気にするポイントは人それぞれ個人差がありますが、僕がお話をしてきたお客さんたちが学校を調べる際、実際に気にしていたポイントを紹介させていただきます。
- 学校自体の生徒数
- 1クラス当たりの生徒数
- 給食の有無
- 有名中学校や有名高校への進学率
- 校風・教育方針
- クラブ活動の種類
- モデル校になっているかどうか
子供が気にするポイントと親が気にするポイントは違って当然です。
子供としっかり話をして何が大事なのかを理解しておく事が大事です。
転入先の学校下調べ方法3選
転入先の学校を下調べすることは難しい事ではありません。
うわさや口コミなどの場合は情報が正しくない場合や最新の情報ではないことがあります。
学校側から直接情報をもらうようにしましょう。
- 学校の公式サイト
転入先の学校の名前で検索し公式サイトを閲覧すると、大抵の場合はクラブ活動や教育方針・児童数などが確認できます。 - 学校情報誌やパンフレットを取得する
学校によっては学校情報誌やパンフレットを発行していることがあります。
転入先の学校に問い合わせをし取得方法を確認してみましょう。 - 学校に直接問い合わせる
インターネットや紙媒体などでは分かりにくい内容などは直接問い合わせをし、質問してみることも大事です。
事情を話せばしっかりと対応してくれるケースが多いです。
転入先学校区の評判の調べ方6選
転入先の学校自体に問題が無くても、通っている生徒や学校区の評判が気になる方も当然います。
ここでは学校区の評判を調べる方法を紹介します。
- 転入先市町村の教育委員会HPを確認してみる
ホームページには、教育委員会が公開している学校区の特徴や評価、各学校の概要などが掲載されていることがあります。
教育委員会のスタッフには学校区の情報に精通している人も多いので直接話を聞いてみるのも有効です。 - 学校ランキングを調べる
ランキング上位に入る学校と、転入先の学校の位置関係などを知ることでも学校区の雰囲気をある程度想像することが出来ます。 - 行事に参加してみる
地域のイベントやスポーツ大会などに参加してみることも学校区の情報収集に役立ちます。 - 学校区内のお店を利用してみる
学校から近い距離のコンビニや学校区内のスーパーを覗いてみましょう。
どんな人たちが生活しているかが分かります。 - 地元の図書館やコミュニティセンターを訪ねる
地元の人たちからの情報や、学校区に関する資料を入手することが出来ます - 口コミサイトを調べる
転入先の学校の口コミサイトでは、転入先の学校に通っている人たちの評価や感想を見ることが出来ますし、学校区に関する情報も入手することが出来る場合があります。
インターネットを利用しての情報収集はとても便利ですが、他人の情報が全てではありません。
出来れば自分の肌で感じ、総合的に判断するようにしましょう。
僕は人気の無い中学校に通い、人気の無い小学校に子供を転校させました。
僕自身の経験や、僕の子供を見ていて思う事は人気が無いと子供が不幸になるわけではありません。
僕は市内で1番人気のない中学校に通っていました。
僕が通っていた中学校は、俗にいう「ヤンキー」が多く、卒業式では紫や白や黒の学生服の裏地に金色の刺繡をしている子がたくさんいました。
窓ガラスが割れていたり校庭にバイクが入ってくることも度々あり、『○○中学校卒業』と言うと怖がられる事も何度もありました。
そんな評判の良くない学校でしたが、僕自身はクラブ活動に熱心に取り組み、やんちゃな友達ともそうでない友達とも仲良くし、すごく楽しい学校生活を送れました。
今でも中学校時代からの友人はたくさんいますし、
僕にとってはすごく良い学校だったと思えています。
僕の子供は人気のない小学校に『転校』しました
僕の子供が転入した小学校は、校区内に親がいない子供達が暮らす「児童養護施設」があります。
そのため敬遠する人もいてあまり人気のある小学校ではありません。
卒業した上の2人の子供含め話を聞いていると、言葉遣いが怖い子や暴力的な子が多いそうです。
偏見ではなく、
子供たちが実際に過ごした学校生活の中で感じた事なので事実そうなのでしょう。
ですが僕の子供たちは、オープンな性格も手伝って施設の子を含めたくさんの友達に囲まれ楽しく学生生活を満喫しています。
高校生になった息子はいまだに小学校からの友達と遊んでいますし、
僕の子供たちにとっては[良い学校]になってくれているようです。
マイホーム:学校区は変えない方がいい?そんなことはありません。
「子供の学校区を変えずに探しています。」
住宅販売の仕事をしていると、特に長期間お家探しをしている人から本当によく聞く言葉です。
子供の意見を聞いたうえでの判断でしょうからもちろん何も悪いことではありません。
注意点として学校区を変えずにお家探しをする場合、タイミングよく条件の良い物件が見つかれば良いのですが、そうでない場合はエリアがかなり限定されてしまう為、お家探しが長期化してしまう可能性は高くなってしまいます。
さらに条件の合う物件が運よく出てきたとしても、他に同じような人がかなり高確率で複数世帯いるため早い者勝ちになってしまうんです。
待っていて良かった!という話は残念ながらほとんど聞きません。(僕も狭いエリアで10年以上物件を探し続けました。)
「理想の物件が出てくるのを待ちます」という人もいますが、
子供は成長しますし、家賃もかかってしまうのでそういったリスクも理解しておきましょう。
学校区限定でお探しの方は、
こちらの記事でお家探しが長期化するリスクも把握しておいてください。
子供は転校がいやなのではなく知らないだけです。
多くの子供が転校をした経験がありません。
僕たち大人と比べ子供の世界はとても小さく、[転校をする=違う世界に行く]くらい大きな事として捉えてしまうものです。
転校する事がどういう事なのかきちんと知らないのです。
大人でも予備知識のないままで、行ったことのない場所で生活を始めるとなると不安ですよね。
転校先がどんなところなのか子供と一緒に散歩をしてみたり、地図を使って今のお家との距離を一緒に図ってみたりしてみましょう。
転校をしても、ケータイで連絡を取れるようになりますし、親の協力があれば距離がよっぽど遠方でなければ仲の良いお友達とお泊り会も出来ます。
8歳だった娘は現在中学3年生になりましたが、今でも長期の休みには引越し前の友達とお泊り会をしたりしています。
学校区を変えるかどうかの決断は親がしましょう
子供の意見や性格、新居の候補地の条件などを踏まえ、総合的な観点からの
「子供の学校区を変えずに探しています。」
は4人の子を持つ僕も賛成です。
でも、お家探しは習い事のように本人だけの事ではありません。
転校について子供の意見に耳を傾けることは大事ですが、
「子供が転校を嫌がっているから」
という理由だけで学校区を変えないのは、家族としての大きな決断の責任を子供に委ねるようで少し可哀想に思います。
大きくなってから知った僕が団地住まいだった理由。
僕は団地住まいだったのですが、2つ上に兄がおり、父親も家でも仕事をする人だったので自分の部屋がありませんでした。
思春期になり、いつだったか母親に
「階段のあるお家で自分の部屋も欲しかった」
と言ったことがあるのですが、その時母親から言われた言葉は「あなたが転校を嫌がったから家を買わなかった」でした。
そのやり取り自体全く覚えていませんが、その時に初めて僕の親も一軒家が欲しかった事を知り、申し訳ない気持ちになったのを覚えています。
大人になった僕は、自分が転校を嫌がったことすら覚えていません。
まとめ:子供は大人が思う以上にすぐに環境に慣れます
[学校区を変えずにお家探し]
これは期間が長期化するリスクがあり、それは家族として嬉しい事ではありません。
もちろんみんながそうというわけでは無いですが、最初は転校を嫌がっていた子供が、お家が出来ていく過程で自分の部屋を喜んだり、いざ引越しの時には大はしゃぎしていたり、新しい友達と楽しそうに登下校している姿を何度も見ています。
親が子供の為に転校させない方が良いと判断してそうするのであれば問題ないですが、これから先何十年の家族の事ですし、子供が転校を嫌がっているからだけの理由であれば、もう少し子供としっかり話し合いをするのも大事じゃないでしょうか。
こちらの記事でお家探しが長期化してしまう事に関してのデメリットが書いてありますので気になる方は読んでみてください。