最高のお家探しのタイミングは「マイホームが欲しい」と思った時です。
- 頭金を先に貯めるべき
- 住宅ローンの金利が低い今が買い時
- 土地の値段が上がっているから落ち着くまで待つべき
- 若いうちに買っておくべき
こんな事ばかり聞こえてきて、マイホームの購入時期について悩んでしまっていませんか?
はっきり言って全部気にしなくていいです。
もちろん全員が全員にあてはまるわけではありませんが、お家探しの目的が不動産投資などの営利目的でなく、「マイホームが欲しい」であり、理想に近い物件と出会えてその物件が買える状況でならば買うべきです。
この記事ではなぜ最高のお家探しのタイミングはマイホームが欲しいと思った時なのかを4つに分けて分かりやすく解説します。
理想の住まいを手に入れるために、ぜひご参考にしてください
今お家探し[土地選び]をするべき理由4選
お家探し[土地選び]をしていくうえでまず理解しておかないといけない大事なことは
【あなたと全く同じ家族は世界中さがしてもいない】という事です。
なので目を向けるべきなのは周りではなく、あくまでもあなたの家族です。
次の4つがあなたが今マイホームを買うべき理由です。
- マイホーム明日には買えなくなるかも知れない
- 土地・お家は家族に遺してあげれます。
- 今の家族の形・子供の成長をどう見守るか
- 自然災害に対して出来る事
それではあなたの家族が今お家探しをするべき理由を順番に見ていきましょう。
マイホーム明日には買えなくなるかも知れない
国土交通省が発表している最新版(令和2年度)住宅市場動向調査報告書によると、注文住宅取得世帯において住宅ローンがある割合は全国で76.1%、三大都市圏で74.2%となっています。
つまり大半の人が住宅ローンを組み、お家を買っています。
ただ、住宅ローンは誰もが融資を受けれるわけでは無く、審査があり借入をする金融機関によって基準は若干違うものの、年収・勤務先・雇用形態・勤続年数などの内容に加え、団体信用生命保険への加入が義務付けられているため健康状態も関係してきます。
つまり、この記事を読んでいるこの瞬間は住宅ローンを組むことが出来ても、勤務先の状況や健康状態(病気やケガなど)の理由で突然住宅ローンを組めなくなる可能性もあるのです。
住宅ローン一括比較サービス『モゲチェック』で自分に合った住宅ローンを調べておきましょう。
住宅販売員が徹底解説!モゲチェックとは?なぜ無料?評判・口コミは?
土地・お家は家族に遺してあげれます。
「子供の成長を見守りたい」
「この先もずっと家族仲良く笑って過ごしたい」当然誰もが思っている事でしょう。
でも「自分がいなくなったら、残された家族はどういう生活になるんだろう」と不安になったことありませんか?
住宅ローンの契約時に加入する【団体信用生命保険】とは、住宅ローン名義の契約者が死亡または高度障害状態になった場合、それ以降の住宅ローンの支払いが免除されるというものです。
つまり残された家族は月々のローンの支払いが無くなり、お家に住み続ける事ができるという事なんです。
今の家族の形・子供の成長をどう見守るか
今の住環境に満足出来ていますか?
家族で出かけて帰ってきた時の玄関渋滞や、子供が家の中で騒いだり走り回ったりするストレスなど感じていませんか?
玄関が狭ければ混みあうのは当たり前ですし、子供は走ったり騒いだりするのが普通です。
僕もそうでしたが、マイホームを買い新生活を始める事に興味が出たのは、『今の家族がより良い生活をするため』という理由でした。
子供はすぐに大きくなっていしまいます。
今目の前にいる子供の成長をどういった環境で見守ってあげるべきかはとても大切なことです。
自然災害に対して出来る事
僕たちはゲリラ豪雨や津波、震災など様々な自然災害と隣り合わせで生活をしていかなければなりません。
自然災害に対して人の出来る事はあまり多くはありませんが、家族を守るために出来る事は少しでもしておきたいですよね。
(令和2年度)住宅市場動向調査報告書の中でも注文住宅住宅取得世帯は、住宅の選択理由となった設備等として、「火災・地震・水害などへの安全性が高いから」が上位3番目の理由となっています。
僕が実際に経験したケースですが、僕はお家を建てる際オプションで地震の揺れを軽減してくれる[制震ダンパー]を入れました。
数年後住んでいる地域が震源の地震が起きたのですが、その時(家族が家の中にいたならまだ安心)と思えました。
自然災害は予兆もなく突然訪れる事も多いです。
家族を守る可能性を少しでも上げれるのであれば、
後で後悔しないように今出来る事は今しておきましょう。
買える時に買っておいた方が良いのは何となく分かったけど、一歩前に進めないという方はこちらの記事を読んでみてください。
土地探しに疲れた方必見!土地探しが終わらない原因と効果的な探し方教えます。
【参考】データで見る家探しのタイミング
『最高のお家探しのタイミングは「マイホームが欲しい」と思った時』という僕の意見は変わりませんが、それでもみんなのタイミングは気になると思います。
そこで、みんなが家を建てたタイミングを紹介しますので参考にしてみてください。
マイホーム取得時の平均年齢
国土交通省の調査によると、マイホーム取得時の世帯主平均年齢は注文住宅が40.0歳、分譲戸建住宅は37.2歳となっています。
しかし、この場合は大事なのは平均よりも割合です。
注文住宅で46.5%、分譲戸建住宅で50.0%を30歳代が占めています。
僕が住宅販売の仕事を始めた2004年頃と比較すると、近年では住宅ローンも単独ではなくペアローンが増え、若い世代の住宅購入比率が高くなってきています。
ペアローンとは、
複数の債務者(夫婦・事実婚・パートナー・親子など)が同一物件に対して別々に住宅ローンを借りることで、2本のローン契約を結び、互いに担保提供者兼連帯保証人となる借入方法です。
ペアローンの場合、債務者は原則としてその住宅に同居することが要件となります。
こちらの記事で住宅ローンについて詳しく説明しています。
興味のある方は参考にしてみてください。
【保存版】住宅販売員18年の僕が住宅ローンの大事なポイントをまとめました
マイホーム取得時の平均世帯年収
国土交通省の調査によると、初めてのマイホーム取得時の平均世帯年収は注文住宅が733万円、分譲戸建住宅は703万円になっています。
マイホーム取得時の平均居住人数
国土交通省の調査によると、マイホーム取得時の居住人数は注文住宅の場合で、最も多いのが3人で平均すると3.3人、分譲戸建て住宅の場合で最も多いのが4人で平均すると3.6人でした。
僕が接客するお客様も子どもが1〜2人いる3人~4人家族のケースが多いです。
ライフイベントから見るマイホーム取得のタイミング
お家探しを始めるきっかけは人それぞれですが、長年住宅販売員のしごとをしていると特定のライフイベントのタイミングで家を建てるという大きな決断をするケースが多い事が分かります。
それぞれのタイミングと注意点を解説するので当てはまる場合は参考にしてみてください。
結婚をしたとき
結婚は人生の大きな節目であり、新しい家庭を築くためのスタート地点とも言えます。
結婚後、新たな生活を始めるために自分たちの理想の家を建てるという選択肢は魅力的です。
夫婦が共同で住む家を自分たちの好みやニーズに合わせて建てることで、より快適で幸せな生活が実現できるでしょう。
しかし、結婚時にマンションや戸建てを購入したものの、家族が増え部屋が足りなくなってしまい買い替えを考える家族はたくさんいます。
将来の家族設計をしっかり立てて検討するよう注意しましょう。
出産時
子供が生まれると、住まいの優先順位も変わってきます。
安全性や子育てに適した環境が求められるので、このタイミングで家を建てることを考える人も多いです。
子供が成長するにつれて、プライバシーや学習環境の必要性も増してきますので、将来のことを見据えた家づくりが重要です。
子供が入園・入学するとき
子供が入園や入学をすると、通学や学校行事に合わせた生活リズムが求められます。
また、周囲の環境や学校の品質など、教育環境も考慮しなければなりません。
このタイミングで家を建てることで、
通学の便利さや教育環境の良さを考慮した住まいを実現できます。
子供が産まれた時点で入園や入学のタイミングが決まります。
転校が必要になる場合はお家探しのハードルが上がるため、早めから動き始めるようにしましょう。
子供が独立するとき
子供が成長し、独立するタイミングで家族構成やライフスタイルが変わり、子供たちが巣立った後の生活に合わせて新しい住まいを考えることは自然な流れです。
2人で住むには小さなお家で良いかも知れませんが、子供や孫が遊びに来ることも想定しておきましょう。
財務的な準備が整ったとき
家を建てるには費用がかかります。
経済的な面も考慮し、財務的な準備が整ったときに家を建てることも重要です。
例えば就職や転職をしたばかりのタイミングでは住宅ローンを組めない可能性もあります。
住宅ローンが組めないうちは仕方ありませんが、今の不動産事情では頭金が貯まるまで購入のタイミングを待つ必要はありません。
今は住宅ローン金利が低いため、頭金を貯めることでマイナスになる可能性もあります。
【マイホーム】頭金は貯めるべき?自己資金・頭金・手付金の違いと住宅ローンの関係
まとめ
冒頭で書いたように、お家探しのタイミングを迷ってしまうような情報が世の中にはたくさんあります。
その情報は間違った情報ではないのかも知れませんが、あくまでも参考程度に聞き流しておけばいい情報がほとんどです。
例えば、「今買うと損する」や「頭金を貯めた方が良い」と言われ数年待ったとしましょう。
数年後に今買うよりも良い物件と巡り合える保障なんてもちろん誰もしてくれませんし、子供も大きくなって数年分の家賃も無駄になります。
それだけならまだ仕方がないで済みますが、最悪待っている数年間の間に家族の状況が変わってしまい、住宅ローンが組めなくなってしまっている可能性だってありますよね。
もう1度言いますが、目を向けるべきなのは周りではなく、あくまでもあなたの家族です。
お家探し[土地選び]は【損得】でも【どうするべきか】でもなく、【家族との未来をどうすごしたいか】を基準に考えて下さい。
まずは優先順位をしっかりつけることから始めましょう。
【永久保存版】マイホーム[土地探し]優先順位15選チェックリスト