お家探し[土地探し]をしていると「この条件だとやっぱり高いよなぁ」と思う事ありますよね。
不動産(土地)は立地条件がほぼ同じ場合、一般的には『向き』や『形』『大きさ』などの条件によって価格が変わります。
この価格設定をするための条件というのがポイントで、あなたの家族が土地に求める条件との差が大きければ大きいほどお得に土地探しが出来るのです。
つまり土地探しに大事なのは世間一般で言われる価格の高い『良い土地』を探すことではありません。
まずは『あなたの家族に合った条件の土地』を知る事です。
せっかく高いお金を払い『良い土地』を手に入れてもその土地があなたの家族に合った土地でなければ後悔することになってしまいます。
この記事で紹介するポイントをしっかり理解し、
情報に振り回されなよう『あなたの家族に合った土地探し』をしていきましょう。
この記事は、
実際にお客様から聞いた話や経験などをもとに、絶対理解しておくべき土地に関しての注意ポイントを7つに絞り説明していきます。
マイホーム[土地探し]で失敗しない為の土地に関する注意ポイントとは?
土地に対して必要な条件は家族によって全く違います。
『失敗しない為の土地に関する注意ポイント7選』を読めば、あなたの家族にはどんな条件の土地が合っているのかを確認することができますので、土地探しでの失敗を回避する確率を上げ照準を絞った土地探しが出来るようになります
- 日当たり重視のポイント3選と方角による特徴
- 土地の形の種類と価格の関係
- 家族にとって丁度よい土地の大きさを知る
- 角地を嫌がる人、実はけっこういます
- 隣地境界の確認方法と重要性
- 掘り込みガレージを検討する方向け
- 地盤強度の調べ方と地盤改良費の目安
上記の5つが現役住宅販売員の僕が教える失敗しないお家探し(土地探し)に必要な土地に関する注意ポイントです。
ではそれぞれ見ていきましょう。
マイホーム|日当たり重視のポイント3選と方角による特徴
『南向き』や『角地』
不動産業界でこの言葉はとても強い力を持っています。
その理由は『南向き』『角地』=『日当たりが良い』という方程式が根付いているからです。
ただ、少し考えてみて欲しいのですが土地に日当たりって必要ですか?
- 明るいリビング
- 日の当たるバルコニー
- 日当たり抜群の家庭菜園
日当たりが欲しいのは土地にでは無いですよね?
『南向きの土地に住みたい』が南向きにこだわる理由であれば南向きの土地限定で探すべきだと思います。
でも、あなたがもし日当たりの良い居住スペースを望んでいるのであれば、
わざわざ価格の高い南向きや角地を選ばなくてもあなたに合った良い土地が見つけられるかも知れません。
向きによる光の入り方の特徴と間口について
気持ちの良い朝日が差し込むのは東からですし、冬場でも強い日差しが入るのは西から、もっとも日が差し込む時間が長いのが南、南ほど強くはなく柔らかな明るさを求めるなら北からの光など『東西南北』向きによってそれぞれ日の入り方に特徴があります。
当たり前の話ですが、奥に細長い土地と横に広い土地の場合では光の入り方が大きく変わります。
道路に面している土地の辺の長さを『間口』といい、この『間口』は光の入り方や建物の自由度など土地の使い方にとても大きな影響を及ぼします。
つまり南向きの土地を選んでおけば安心というわけではなく、あなたの家族の生活スタイルに合わせて土地の向きや間口の広さに目を向けるのが大事です。
こちらの記事では土地の向きによる細かい特徴の違いや間口についてより詳しく説明しています。
マイホーム|土地の形の種類と価格の関係
土地の形は大きく分けると下記の3種類に分類できます。
- 整形地(正方形や長方形)
- 不整形地(三角形や台形や平行四辺形)
- 旗竿地(L字型)
この3種類の土地の形の中であなたの家族に合った土地の形を見つけていきましょう。
まずは価格ですが、一般的な不動産常識の範囲内での土地の形の場合だと、整形地>不整形地>旗竿地の順に並べることが出来ます。
旗竿地(専用通路)のメリット3選
旗竿地は道路から奥まった部分にお家を建てる土地で、上空からの見た目からその呼び名が付いています。
かなり特徴的な形をしているのでかなり好みが分かれやすいですが、実はメリットもすごく多く『子育て世代』や『隠れ家的な静かな環境が好きな方』には人気があるのも事実です。
- きれいな形の土地と比べるとかなり価格が安い
- 駐車場のスペースが確保されている為お家を建てるスペースが取りやすい
- 通路が長い分奥の方にお家が建つので道路からの距離が取れるため騒音も少なく、通行人の視線が気にならない、また、道路への子供の急な飛び出しの心配も少なく済む
駐車スペースが限られるので大きな車を持っていたり頻繁に出し入れをする方には向いていないかも知れません。
旗竿地に関する詳細記事はこちらです。
マイホーム|家族にとって丁度よい土地の大きさを知る
あなたの家族にとって丁度良い土地の大きさを知っていますか?
土地は小さくても困るし、逆に大きすぎても持て余してしまううえに土地代も固定資産税もかかるのでもったいないですよね。
でも『建売物件や中古物件・モデルハウスなどお家が建っている状態のものであれば分かりやすいけど、土地だけで見るとイメージ出来ない』という人はとても多いです。
新しいお家で何がしたい?
必要な土地の大きさは、あなたの家族が新しいお家で何をしたいのかによって変わります。
- 車は何台?カーポートは必要?
- 家庭菜園がしたい!庭でペットが飼いたい!BBQに砂場もつくりたい!お庭どれくらい必要?
- 平屋(1階建て)2階建て3階建てどれが好み?
- リビングは何畳欲しい?部屋の数は?
- 自転車やバイク・三輪車何台置きますか?
- ウッドデッキでランチも良いですよね?
『夢のマイホーム』というくらいですからやりたい事はたくさん出てきますよね。
『土地の形』や『角地』かどうかなどによっても必要な土地の大きさは変わりますが、やりたい事をある程度は先に考えておかないと、『希望のエリアで理想の土地を買えたけど土地が小さくてやりたい事を諦めないといけなくなってしまった』なんて事になってしまうかも知れません。
こちらの記事では土地の大きさごとに駐車場の取れる数や、どれくらいの庭スペースが取れるかなどを図付きで解説しています。土地の大きさだけでイメージがしにくい方は参考にしてみてください。
マイホーム|角地を嫌がる人、実はけっこういます
世間一般では『角地』=『良い土地』とされていて、実際に「角地限定で探している。」という方も多くいます。
ですが、中には「角地は嫌です」という方も実はけっこういる事を知っていますか?
角地の土地に住みたいと考えている方は、後で後悔しないよう『角地のデメリット』もしっかりと把握しておきましょう。
角地のデメリット4選
角地を選ばない方の理由としては主に下記の4つの理由が多いです。
- 中地と比べ、価格はもちろん固定資産税も高くなる
- 人目に付きやすく視線が気になる
- 2本以上の道路があるため車の走る音やヘッドライトの光が気になる
- 目隠フェンスが必要になったり断熱・ 遮熱工事工事が必要になる事もありお金がかかる
大きく分類すると『お金・騒音・プライバシー』ですね。
これが気にならない、もしくはそれよりも日当たりなどのメリットを優先させたいのであれば、あなたの家族には『角地』が合っているのだと思います。
こちらの記事では『角地』の説明やメリットやデメリットを詳しく深堀りして解説しています。
マイホーム|隣地境界の確認方法と重要性
自分の土地とそれ以外の土地や道路などの境目の事を『境界』と呼び、その境界を示すために通常境界プレートや境界杭などがあります。
新しく区画整理された土地などであればこの境界は比較的分かりやすくなっているものが多いですが、古家や土地自体の区画割が昔のものであればプレートが見当たらなかったり、境界自体があいまいになってしまっている場合もあります。
この『境界』がはっきりとしないままに取引を進めてしまうと思いがけないトラブルに発展してしまう可能性があるので注意しましょう。
隣地境界の重要性
隣地境界があいまいな状態でも普段の生活をするには特段問題はありません。
ただし、例えばエアコンの室外機や樹木の一部などが相手の敷地内に入る、もしくは自分の敷地内に入ってくるなど『越境』した場合に、どこまでが自分の敷地なのかをお互いが主張しあう形になってしまいトラブルに発展してしまいます。
こういった『境界』に関する未来のトラブルを避けるためにも不動産屋や売り主さんとしっかり境界を確認しておきましょう。
こちらの記事では、『境界』が原因のトラブル事例を2つや『境界ブロック』の注意ポイントなどをより詳しく解説しています。
マイホーム|掘り込みガレージを検討する方向け
『掘り込みガレージ』とは、
山手の方や坂道に多い土地の高低差を利用し、建物の建っている地面の下をくり抜いたガレージのことです。
『掘り込みガレージ』メリット・デメリット
『掘り込みガレージ』最大のメリットは土地の有効利用です。
地面の下にガレージが入るため、土地の広さを丸々利用でき、庭を取りたい方や建物を大きく建てたい方には大変喜ばれます。
しかも倉庫としても利用可能ですので自転車屋バイク・趣味に使う道具などの収納にも困りません。
しかし、土地を購入し『掘り込みガレージ』を作るとなると、1台分で300万円~400万円とかなりの費用がかかります。
費用の他にも階段が必要になりますし、枯れ葉やゴミも溜まりやすいなどのデメリットもあります。
『掘り込みガレージ』は
メリットもデメリットも多く、好みが分かれやすいためしっかり理解して判断しましょう。
『掘り込みガレージ』の詳しい解説はこちら。
マイホーム|地盤強度の調べ方と地盤改良費の目安
お家を建てる土台となるのが地盤です。
この土台が柔らかいと建物を支えきれずに沈んでしまい、様々な弊害が発生してしまいます。
そのため、『軟弱地盤』の場合はお金をかけて『地盤改良』をし、建物を建てれるようにするのですが、地盤強度は、少し場所がズレるだけでも変わってしまうため必ず『地盤調査』が必要となります。
つまり、検討しているだけの段階では地盤改良が必要なのか不要なのか、また、必要な場合はいくらくらいかかるのかが分かりません。
しかし、『地盤サポートマップ』を使う事で、ある程度の情報は確認することが出来ます。
地盤改良費の目安
地盤改良費は、30坪の建物の場合で60~210万円程度が目安となり、
地盤強度や工法によって大きく変わります。
購入する土地の地盤強度を『地盤サポートマップ』で調べて、『地盤改良費』がいくらくらいかかるのかをあらかじめ把握しておきましょう。
『地盤改良費』が何百万とかかることが発覚し、
気に入っていた土地を泣く泣く諦める方もいます。
マップの詳しい使い方や地盤改良の詳細はこちら
まとめ:土地探しはやり直しが出来ません。
お家探しをするにあたり、大きく分けると『建物』『土地』『環境』の3つに分ける事が出来ます。
『土地』は特徴をしっかり把握していないと無駄にお金がかかったり、トラブルに繋がってしまう可能性があり、かつプロに頼らないといけない部分も多く見極めが難しいです。
質問をしないと説明がなかったりサラッと話を終わらせ、後で説明しましたと言われてしまう事もありますので注意ポイントはしっかり押さえるように心がけましょう。
この記事で疑問が残るようでしたらお気軽にお問い合わせフォームから質問してください。
あなたの家族にとっての理想のお家探しのお手伝いをさせていただきます。
『環境』に関する注意ポイントのまとめ記事はこちら