この記事は、マイホーム計画の中で土地探しをする際の道しるべが欲しい方向けです。
「マイホームのための土地探しがしたい」
となったものの、何から始めれば良いか分からず不動産情報サイトや広告を手当たり次第に見てしまうところから始める方はたくさんいます。
しかし、この進め方をしてしまうと、物件を延々と探し続けたり、モデルハウスを見てまわることが半分趣味のようになってしまう危険性があります。
なぜなら、情報だけを増やしても、その情報を精査できなければ家族にとっての理想の土地かどうかの判断が出来ないからです。
土地探しは、
家族にとっての優先順位を把握し、優先順位に沿った正しい探し方をする事が大切です。
この記事では土地探しを始めるスタートから契約までの流れと注意点をポイントごとに解説しています。
この記事を読み注意点を理解すれば理想の土地探しがスムーズに進めれるようになります。
一通りの流れが理解できている方は次のステップに進みましょう。
現役住宅販売員が解説!理想の土地を探すための3ステップ7つのポイント
マイホーム計画|土地探しの流れ
マイホームを建てるにあたり、
土地探しは非常に重要でとても難しいステップです。
ここではマイホーム計画の土地探しをする際の流れを詳しく説明していきます。
1. 予算の設定と希望条件の整理
土地探しを始めるにあたり予算の設定と希望条件の整理は、『目的地の設定』となり1番重要なポイントと言っても過言ではありません。
家族としての目的地を決め、
そこに向かってかじ取りをしていきましょう。
予算の設定と注意点
予算設定は、まず自分がどの程度の費用をかけられるかを把握することが重要です。
収入や貯蓄額、住宅ローンの借入可能額などを考慮し、無理のない範囲で予算を設定しましょう。
『住宅ローンの借入額に対して月々いくらの返済が必要になるのか』など、
予算を設定するうえで必要なことはこちらの記事を参考にしてみてください。
マイホームの予算決めポイント4選・住宅ローン借入額と返済額一覧表
また、予算を設定する際には、人生の三大支出にも注意しておかなければいけません。
- 『住宅資金』
- 『教育資金』
- 『老後資金』
『教育費』は、子供が産まれた瞬間にある程度費用とタイミングが決まります。
『老後資金』に関しても定年退職の年齢や平均寿命、今現在の年齢からある程度予測することは可能です。
このあたりを踏まえて『住宅資金』の予算設定をするのであれば
住宅購入専門のFPに相談するのもとても有効な手段です。
希望条件の整理方法とポイント
土地探しの場合
『駅までのアクセスが良く、
日当たりが抜群で広くて安い土地』
のように好条件がそろっている誰から見ても100点満点の物件はありません。
優先順位をつけ希望条件を整理することで家族にとっての理想の土地を具体化させましょう。
希望条件を整理し優先順位を付けることで
『ないと困る』と
『あったらいいな』
を色分けし考え方に柔軟性を持たせましょう。
優先順位は様々なタイミングで変化があって当然です。
必要に応じて希望条件を見直しましょう。
【永久保存版】マイホーム[土地探し]優先順位15選チェックリスト
2. 土地の情報収集
不動産サイトや不動産会社の活用方法
不動産を購入する際には、不動産サイトや不動産会社を利用するのが一般的です。
不動産サイトでは、物件の検索や比較が簡単にできるため、自分に合った物件を見つけることができます。
また、不動産会社には、専門的な知識を持ったスタッフが在籍しており、物件の情報や購入に関するアドバイスを受けることができます。
不動産サイトを利用する場合、希望する条件と利用する不動産サイトには相性があるため、自分の理想の物件を探すのに適した不動産サイトを選択することが大切です。
こちらの記事で、実際どのような不動産サイトを利用するのが自分に合っているのか参考にしてください。『現役住宅販売員が解説!物件資料請求で失敗しないための3つのコツ』
交通アクセスや地盤の状態の確認の確認方法
ある程度物件が絞れてきたら、交通アクセスや地盤の状態などについても確認しておきましょう。
交通アクセスを確認する場合は、まずは物件周辺の交通網を調べることが大切です。
駅やバス停、高速道路などのアクセス状況を確認し、通勤や通学など家族にとっての利便性を確認しておきましょう。
地盤の状態を確認する場合は、
無料で地盤の状態を把握できる
『地盤差サポートマップ』がおすすめです。
住所の入力のみで簡単に調べる事ができますので、
地盤の大まかな状態を把握しておきましょう。
選択した土地が地盤の弱い『軟弱地盤』の場合は、その程度により地盤改良費が何百万円もかかってしまう事もあります。
地盤サポートマップの使い方や、
地盤改良費の目安は
『土地探し|【簡単】地盤マップで調べる地盤強度と地盤改良費の目安』の記事を参考にしてみてください。
3. 土地の現地調査
物件を購入する際には、必ず実際に現地を見て確認しましょう。
検討物件が今の家から近い場合は良いですが、距離がありなかなか物件を見に行けない方は特に見るべきポイントをしっかり押さえておきましょう。
日当たりや風通しの良さ
日当たりや風通しの良さは、住み心地に大きく影響します。
現地で周辺の建物や樹木の配置を確認し、日当たりや風通しの状況をチェックしましょう。
騒音や匂いの問題
周辺環境によっては、騒音や匂いの問題が発生することがあります。
現地で周辺の状況を確認し、騒音や匂いの問題がないかをチェックしましょう。
近くにあると敬遠されやすい施設などの一覧は
『マイホーム【土地探し】住宅販売員が教える確認しておくべき周辺施設一覧』でチェックしておいてください。
前面道路の交通量や抜け道の確認
地図や耳に入ってくる情報では分かりにくい部分ですが、前面道路の交通量によっては騒音や目線、振動に排気ガスからによる洗濯物の汚れなど様々な悪影響を及ぼします。
僕が以前担当したお客様で、
引越しをしてから前面道路が通り抜けになっていたことに気づき、後悔した方もいます
前面道路に関する詳細記事はこちらです。
『マイホーム[土地探し]【前面道路】で失敗しない為の重要ポイント3選』
通学路の確認
近年、歩行者の列に車が突っ込むなど痛ましい事故をニュースなどで見かけることがあります。
・きちんと歩道が整備されているか
・ガードレールがついているか
・見通しの悪い交差点はないか
などを自分の目でチェックしておき、子供にしっかり伝えれるようにしておきましょう。
土地の利用制限の確認
土地の利用制限とは、土地の利用によって生じる様々な問題を解決するために、土地の所有者が自由に土地を利用することができないよう制限をかけることを指します。
土地の利用制限は、国や地方自治体が定める法律や条例に基づいて行われます。
土地の利用制限の種類
土地の利用制限には、以下のような種類があります。
- 建築基準法に基づく制限
- 建築物の高さや面積、耐震性など
- 都市計画法に基づく制限
- 都市計画区域や市街化区域など
- 環境保全法に基づく制限
- 自然環境や景観を保護するためなど
- 農地法に基づく制限
- 農地の保全や農業の振興の目的
- 水源地保全法に基づく制限
- 水源地の保全目的
土地の利用制限の目的
土地の利用制限には、以下のような目的があります。
- 安全確保
- 建築物の耐震性や火災予防など
- 環境保全
- 自然環境や景観を保護するため
- 農業振興
- 農地の保全や農業の振興を目的
- 水源地保全
- 水源地の保全を目的
- 都市計画
- 都市計画区域や市街化区域など
土地の利用制限の影響
土地の利用制限は、土地の所有者や利用者に影響を与えます。
例えば、建築基準法に基づく制限がある場合、建物の高さや面積が制限されるため、建物の設計や使用目的に制限が生じます。
また、都市計画法に基づく制限がある場合、土地の利用に関する制限があるため、土地の価値や利用価値が変化することがあります。
マイホームを建てる為の土地探しで『土地の利用制限』まで気にする必要はあまりありませんが、そんな言葉があるんだな程度で頭の片隅に置いておきましょう。
4. 土地の価格交渉
価格交渉のポイントと注意点
不動産の価格交渉をする場合は、ポイントと注意点を理解し上手に進めましょう。
価格交渉のポイント
- 市場価格を調べる
- 例えば小学校区など、同じエリアや同じ条件の物件の価格を調べ、相場を把握しておきましょう。
- 売り手の事情を知る
- 例えば、急いで売りたい場合や販売期間が長期化しているなど、価格交渉がしやすくなる場合があります。
- 自分の予算を決める
- 自分がどの程度まで価格交渉ができるか、予算を決めておくことが大切です。
- 理由を持って交渉する
- ただ単純に価格を下げて欲しいと伝えるのではなく、理由を持って交渉することが大切です。
- ただ単純に価格を下げて欲しいと伝えるのではなく、理由を持って交渉することが大切です。
注意点
- 相手を不快にさせない
- 価格交渉は、相手を不快にさせないように行うことが大切です。
自分の欲求を一方的に押し付けるような交渉はうまくいく可能性を下げます。
- 価格交渉は、相手を不快にさせないように行うことが大切です。
- 適切なタイミングで交渉する
- 適切なタイミングで交渉することが大切です。
例えば、物件が長期間売れなかった場合や、売り手が価格交渉に応じそうな場合などです。
- 適切なタイミングで交渉することが大切です。
- 目的を明確にする
- 価格交渉の目的を明確にし、交渉の範囲を決めておくことが大切です。例えば、価格だけでなく、引き渡し時期なども交渉する場合があります。
- 妥協することも大切
- 価格交渉は、相手との関係を悪化させないように、妥協することも必要です。
- 価格交渉は、相手との関係を悪化させないように、妥協することも必要です。
不動産の値引き交渉に有利なる物件の見極め方や、売り主・仲介業者・買主のお金の関係など詳しくは
マイホーム:現役住宅販売員の立場から見る値引き交渉4つのポイント
で解説しています。
5. 契約手続きと必要書類の準備
契約書の内容と確認ポイント
不動産売買契約は、不動産の売買に関する契約書であり、売主と買主の双方が合意した内容が明確に記載されています。
契約の内容
不動産売買契約には、以下のような内容が含まれます。
- 売買物件の所在地、面積、用途、現況、価格などの詳細情報
- 売買物件の引き渡し日、引き渡し方法、引き渡し時の状態などの詳細情報
- 売買物件に関する権利や負担、法的な問題などの詳細情報
- 売主と買主の双方の責任や義務、契約解除に関する条件などの詳細情報
- 契約書の有効期限、契約書の作成に関する費用などの詳細情報
注意点
不動産売買契約を締結する際には、以下のような注意点があります。
- 契約書の内容を十分に確認すること。
- 特に、売買物件の詳細情報や引き渡し条件、権利や負担、法的な問題などについては、十分に理解しておく必要があります
- 契約書に記載されていない条件や約束を口頭で行わないこと。
- 契約書に明記されていない条件や約束は、法的に有効ではありません。
- 契約書に署名する前に、売買物件の現状を確認すること。
- 売買物件に問題がある場合は、契約書に明記しておく必要があります。
- 契約書に記載されている条件や約束に違反しないように注意すること。
- 契約書に記載されている条件や約束に違反すると、契約解除や損害賠償などの法的な問題が生じる可能性があります。
以上が、不動産売買契約の内容と注意点です。不動産売買契約はとても大事なステップです。
内容をしっかり理解し進めましょう。
特に、契約解除や違約金に関する部分はしっかり理解できるまで、何度でも話を聞いておくようにしましょう。
住宅ローン特約について
不動産を購入する際、住宅ローンを利用する人がほとんどですが、『住宅ローン特約』を契約内容に入れておく事で、特約の内容に沿った住宅ローン(金額や金利など)の借入が出来なかった場合手付金の放棄ではなくペナルティ無しの白紙解約にする事が出来ます。
実際にローンが通らなかったことが理由で手付金を支払い解約となるケースもあります。
万が一のため、『住宅ローン特約』の確認はしておきましょう。
必要書類の準備方法と注意点
不動産売買契約に必要なものは
・身分証明書
(運転免許証、パスポート、住民票など)
・認印(実印)
・手付金
の3点です。
手付金を支払った際にもらう領収書や振込用紙の控えは、後々住宅ローン減税の手続きに必要となるので大切に保管しておきましょう。
手付金や頭金などの詳しい解説は
『【マイホーム】頭金は貯めるべき?自己資金・頭金・手付金の違いと住宅ローンの関係』を参考にしてみてください。
まとめ
マイホーム計画において、土地探しは非常に重要です。
スムーズな土地探しを行うためには、土地探しの流れを把握し、各ステップでのポイントや注意点を理解しておきましょう。
- 希望するエリアや予算、土地の広さなど優先順位を決める
- 不動産会社やインターネットなどを活用して、希望条件に合った土地を探す
- 実際に現地を見学し、周辺環境や日当たりなどをチェックする
- 価格交渉・契約
不動産会社や専門家のアドバイスを上手に受けながら進めることが、より良い土地選びにつながります。
個人で探すのも良いですが、信用できる営業マンの担当を見つけ協力してもらうのが1番の近道だと思います。